部屋のイメージと目的を整理する
過ごし方を考える
書斎を今までどのように使って来たでしょうか。それは、今まで書斎でどのように過ごして来たでしょうかとも言えます。今まで書斎がなかった場合は、リフォームしてどんな書斎にして、その書斎でどのように過ごしていきたいかを考えましょう。
窓の有り無しも、採光のこと、風の取り込みや換気が出来るかに関わります。自分なりに快適な居心地をどこに求めるかをよく考えていくことです。
現状の不満もリストアップ
蔵書が増えて本棚がいっぱいになってしまった。もう収納するスペースがない。リフォームで収納スペースを拡大しようというように、暮らしや書斎の使いやすさをよくすることが目的です。現状の不満や不都合を解消する絶好の機会にするのです。内装を変更するなら、思い切って壁を撤去したり、間取りを変えるリフォームを検討するのもよいでしょう。
収納について考える
収納を増やすことは出来ないか。本棚の容量を増やすことは簡単かもしれません。造り付けの収納を充実させれるのはリフォームでなければ出来ません。造り付けは自分仕様で出来るのが魅力です。このチャンスを逃す手はありません。
リフォームの情報と資料を収集する
イメージより具体化
頭で考えイメージすることは大事です。イメージしたことを具体化することです。それには、紙やPCにイメージを書き込むことです。また友人でリフォーム経験者がいればその経験談を聞くこともいいでしょう。多くの住宅情報誌が本屋に行けば並んでいますし、図書館にも住宅関連の書籍は結構な量があります。インターネットでも膨大な情報がありますから事例を検索し研究することを進めます。
多くの材料を集め、自分のイメージを少しずつ具体化していきましょう。
自宅の間取り図を用意
リフォームとなると書斎だけで考えることも出来ますが、コストを考えると先ずは自宅全体をリフォームすることを考えた方がいいでしょう。先ずは、自宅の間取り図を用意してください。何枚かコピーしてイメージしたことをその間取り図の上に書き込んでいくことです。
制約条件の確認
家は建築基準法等の法令に従って建てられています。昭和56年から耐震化基準が変更されていることからそれより以前の建物であればリフォームする場合でも制約条件がなにかあるか業者や建築士さんに確認する必要があります。自然災害も多い昨今です。リフォームにあたって壁を1枚なくしたとか柱を1本取ったなんていう場合に家が壊れやすくなってしまったらリフォームどころの騒ぎではありません。
普段、目に触れない天井や壁の内側にある配線や配管等はリフォームする場合に制約がある場合もあるので業者や建築士等専門家に確認することが大事です。
費用の目安を知って予算を詰める
予算オーバーしやすい
資材の価格高騰、人員不足による工賃の上昇等多くの問題が生まれています。希望するリフォームの計画に、そのグレードも高いものをというと予算は簡単にオーバーしてしまうかもしれません。
書籍や雑誌、インターネットにはコストの情報も多くありますのでリフォーム代金の目安もつけることが出来ます。
部分的なリフォームの場合は、当初、見込めなかった補修、補強などの費用が発生することが多いです。理由は解体しないと補修の必要性がはっきりしないからです。着工後の追加・変更は割高になるので、想定外の出費が大きく負担になってしまうケースがあります。そのため予算の1~2割程度を予備費として考えておくことをおすすめします。
コストダウンをうまく図る
一番のリフォームの目的は何か。付帯工事でも不要な部分があるのではないか。力点の置き所を確認することでコストダウンは可能になります。
クロス貼り、塗装、壁工事のような内装工事は、同種の工事をまとめることで人件費を抑えることが出来ます。建材もブランド物でない高品質品を選ぶことでコストダウンが図れます。
業者をピックアップする
業者を探す
一にも二にも、大切なリフォームを託す業者選定が重要になります。リフォームの経験のある友人や知り合いがいれば是非とも話しを聞いてみるのがいいでしょう。いい業者を紹介してくれるかも知れません。大手が名前が通っていていいという人もいますが、大手には大手のよさ、地元工務店には工務店のよさもあります。
現場調査と相見積もり
対応可能な業者に実際に現場調査をしてもらい、それぞれ見積もりを取ることが大事です。正式に契約を交わすまではどんどん不明な点は聞いて明らかにすることが大事です。
安いからいいというものではありません。自分や家族の希望に沿った計画とグレードを業者に提示して見積りをしてもらうことが何より重要です。
リフォームプランを最終的に確認する
契約に曖昧さを残さない
業者を決めたら、それ以外の業者にはしっかりと断りを入れることです。決定した業者とは改めて詳細な打ち合わせをしてください。設備や材料なども決定したうえで、決定見積もりを依頼してください。
その段階で重要なのは正式な契約までに曖昧さを残さないということです。見積もりの内容で、そのまま工事に取り掛かれるか。変更や追加したい点はないかしっかりと確認をしましょう。
契約は必ず書面に残す
正式契約の前に、もう一度、工事内容、材料、設備機器、代金の支払い等のすべての疑問を解決しておこう。
工事の内容は、打ち合わせ内容を含めて書類に残しておこう。特に、書斎だけとか一部のリフォームでは契約書をつくらないケースもままあるが、口約束は言った言わないでトラブルのもと。また、契約後の変更は追加工事とされ追加請求される可能性もある。もう一度、全体を確認してほしい。
代金の支払い回数を確認
リフォーム代といってもまとまった金額になるものです。一般的には、契約時の手付的なもの、着工時、上棟時(新築の場合)、中間時、引き渡し時等のポイントがあります。支払いは施主にとっても業者にとっても重要な項目ですのでしっかり確認することです。
工程について確認し本契約をする
工程をしっかり確認
いつ養生をして、いつ解体をして、いつ着工をして、いつ完成予定なのか、工期はどれくらいかかり、引き渡しはいつできるのか。自宅全体のリフォームになった場合には、そのまま住めるのか、借家を借りないといけないのか。
工程表で工期をしっかり確認することです。多少の変更はあったとしても出来るだけ詳細な工程表を依頼したい。
「工事請負契約書」を確認
工事請負契約書をいただいたら必ず全文を確認しましょう。体裁として、表題部と、細かな取り決めをした契約約款で構成されています。工事内容の図面、見積書が添付されています。
「契約約款」をチェック
契約約款には、万一のトラブル発生の際の対処法が書かれているので重要です。
- 工事の追加、変更、中止について
- 遅延損害金について
- 瑕疵担保責任について 他
特約条項がある場合もあります。不明な文言があれば躊躇なく確認をすることです。
工事着工後も顔出しを
作業前の整理整頓、不要物の解体撤去、下地作り、本工事着工となります。
工事の邪魔にはならないように差し入れをもって顔出しも大事です。
そして、完成した際の確認作業。設計図面、仕様書と照合した上での出来具合を確認。手直しが必要かの有無。その場合の期限も相談しましょう。設備機器を実際に操作した際の動き具合も大切です。
リフォームで理想の書斎をつくる。あたりまえのことばかりですが、満足度100%のためのポイントです。書斎で快適に時間を過ごし、充実の人生をおくっていきましょう。