聞きずらいーけれども知りたい。そんなモヤモヤは、どんな場面でもありますよね。大切な自宅の新築時に自分の城である書斎づくりに不安があったら一生の禍根を残すことになります。モヤモヤはスッキリさせましょう。
Q:見積もりから何がわかる?
A:工事内容や材料の単価がわかります。見積もりは工事の総額を示すだけではありません。各項目の明細が総合されて工事総額となります。どのような工事を行い、各工程にいくらかかるのか、また材料の種類、その単価、量などが見積もりに盛り込まれています。一生一代の大事業の自宅新築です。不明な点や疑問に思ったことは、どんどん担当者に質問してスッキリさせましょう。
Q:とにかく予算内に収めたいが?
A:追加工事の可能性を聞くことです。資材の高騰、人手不足による工賃の高騰等不安なニュースが毎日のようにある昨今です。「ただでさえ予算を抑えているのに、追加工事があって予算を超えたら大変」と誰もが心に不安を抱えるものでしょう。業者も商売。決して赤字の工事はしません。見積もり段階でしっかり利益を確保しているものです。しかし、外から見えない部分は、工事をはじめてから変更せざるを得ない場合もあります。追加料金の可能性がどの程度あるか。その場合はどの部分で追加料金はどのくらいになるか前もって説明してもらいましょう。あらかじめ予備予算として追加料金を予算にいれておければ安心ではあります。
Q:一度契約してもキャンセルできる?
A:自己都合の場合は実費がかかることもあります。新築であれば当然に工事請負契約を交わしますのでキャンセル条項に沿ってキャンセル料や実費請求が当然にあります。これが、リフォームの場合のような場合には、材料や商品の発注前、または施工前であればキャンセルは可能なことが多いです。しかし、その場合でも、商品発注後、または施工を開始している場合などは、設備や材料費を請求されることもあるでしょう。
Q:名前の通った会社に頼んだほうがいい?
A:会社の規模は関係ありません。工事完成の良し悪しは、会社の規模とは全く関係ありません。大手は全国展開して知名度抜群でも、中小の会社でも地域に根づき、長く実績のある会社は信頼できるものです。工務店でも大工でもいい業者は多いです。
Q:怪しい業者の見分け方はある?
A:突然に訪問し、強引に工事を勧める業者は怪しい。不意に訪問して「無料点検です」などと称し、軒下や屋根裏などをのぞき耐震強度を勧めたり白アリ駆除を勧める業者訪問が数多く報告されています。耐震、床下、屋根、外壁のリフォームであることが多い。書斎の相談なんかしたらよろこんで食いついてきます。強引で、素性のわからない業者はハッキリと断ることです。
Q:間取りの変更は出来るのでしょうか?
A:家屋の構造により間取り変更が出来ない場合はあります。
- 木造住宅 かなり自由にプランが立てられます。現在は耐震基準適合の建物のため、一部屋を大きくしたり、大きな窓やドアを設ける場合は補強が必要になる場合があります。
- 2×4工法 壁で住宅を支える構造のため、間取り変更には制約が多くあります。当然に、壁を壊して部屋を広げるなどの増改築工事には制限があります。
- プレハブ工法 一般に壁パネルを合わせた工法のため、壁を取り除いたり開口部を設けたりするには制限があります。
- 鉄骨造り 在来工法でいう筋交いと同様のブレース(四角形に組まれた骨組みに対角線状に入れた補強材)が壁面に入っているため、壁を取り除くには制限があります。
- 鉄筋コンクリート住宅 柱と梁以外は自由に間取り変更が可能です。ただし、面積が広い住宅には補強のためのコンクリート壁が設けられており、その壁は崩せません。
Q:リフォームで防音・遮断対策は出来ますか?
A:壁、床、窓に対策が施せます。壁は、ボードを二重貼りにし、二重壁を作って中空層を設け、遮音シートやグラスウールを入れます。床は、下地を二重床にしたり、防音フローリングを用いるなどの方法があります。窓は内窓をつけて二重サッシにし、防音・断熱サッシに取り替えます。
Q:時代の流れでエコに仕上げたいのですが安くできますか?
A:エコにするには当初コストは高くなります。近年は、環境や健康への関心が高まって、断熱サッシや断熱材、自然素材にこだわる方が多くなっています。特に省エネを重視する時流のなかでは、温熱環境にかかわる高性能建材は避けて通れません。このため昨今は、内装材ではコストダウンしにくくなっています。予算をよく考えて、業者とよく相談していきましょう。