理想の書斎を手に入れるために知っておきたいポイント


自宅における書斎は、読書に没頭する、仕事の生産性を高めるだけに留まらずリラックスした空間を提供してくれます。生活と人生に潤いの場を与えてくれるのが書斎です。

理想の書斎に欠かせない三つのキーワードを御存知でしょうか。「コンセプト」「利便性」「居心地」が理想の書斎には欠かせない三つのキーワードです。

今回の記事では、自宅新築を考えている方に向けて、理想の書斎をつくるための事例や失敗しないためのコツを紹介していきます。

目次

書斎スペースの配置について

設計は夢を描きます

理想の書斎を作るためには、スペースの配置に注意が必要です。すなわち、間取りをどうするかということです。夢で設計は膨らみますが現実との狭間で図面におとしていきましょう。

書斎単独で区切られた空間の部屋になるのか、または、寝室やリビングなどの中で書斎としてのスペースを共有したものになるかどちらかです。このことも集中して読書したり仕事するにも大きく左右される要素です。

単独の部屋になる場合は、自分の時間は十分に取れますが、仕事から帰ってきて食事以外は書斎に閉じこもりっぱなしとなってしまいがちな場合は、家族との交わりも適時うまくやっていかなければいけない等の配慮も必要になってくるかと思います。

リビング(居間)等の部屋や家族のみんなのスペースとの共有の場合は一工夫が必要になります。寝室の場合ならあまり支障はないと思いますがリビングとの共有の場合は厄介です。リビングは大抵は家族共有の場ですから、テレビの音がうるさかったり家族の生活音で読書や仕事どころの騒ぎではない場合が多くなると思います。

窓の位置や光の当たり具合を考慮しましょう。自然光がたくさん入る場所にデスクを配置することで、明るく開放的な書斎をつくることができます。

書斎の広さ、窓の大きさ、デスクの3者の位置の相関関係が大事になります。自然光の書斎への入りかた。利き手の反対側から自然光が入ってくるか前方から自然光が入ってくるか。これは、自然光の入らない時間帯の照明器具の使い方にも関係する考え方です。窓から景色が見える書斎であればそれで寛げることにもなりますよね。

狭くとも個室の書斎が理想型となります。一工夫としては、トイレを書斎代わりにしているという話もあるくらいです。

書斎スペースの配置のみならず家全体の間取り設計はその家に居住する家族にとっては人生の最重要の住環境の舞台となります。家族の人生の長い期間を支える住環境となることからライフプランを考慮しながら十分すぎるくらい検討して頂きたいところです。

デスクと椅子の選び方

brown wooden organizer
書斎はデスクと椅子の調和で快適に

快適な作業環境をつくるためには、デスクと椅子の選び方にもこだわりましょう。なんと言っても自分の身体を支えてくれるのは椅子とデスクです。

デスクは十分な広さを持ち、必要な作業道具や書物を置くスペースがあるものを選びたいところです。ここは、書斎の広さ、また他との共有スペースかでどうかで変わってきますね。椅子は背もたれがあって腰をしっかりサポートしてくれるものがおすすめです。デスクも椅子も一生物という考え方で選ぶのが常道です。

まず、デスクです。部屋の広さを考慮することが大事です。狭い書斎であれば肘をつき本を広げれれるデスクで十分でしょう。デスクの上には本や文具やその他荷物を置くことは出来ませんね。書斎が広ければデスクの大きさは自由自在ですね。デスク上は物置場所ではないので広いからといってごちゃごちゃと物置にするのはおすすめではありません。具体的にみていきましょう。

デスクはどういうもの?

  • 書斎デスクに好きなものだけを揃えるとモチベーションが向上します
  • 家族から離れて自分一人になれる居心地の良い空間をつくります
  • 本来、書斎デスクは書き物をするために作られているので疲れにくいのです

デスクの選び方はどうする?

  • 読書やノートパソコンでの作業なら幅70㎝×奥行45㎝のコンパクトデスクでもOKです
  • 素材やカラーが部屋に調和しているものを選ぶ
  • 収納が適切なものを選ぶ

デスクのレイアウトは?

  • 壁付け型は部屋を広く大きく利用することが出来ます
  • コーナータイプはL字デスクを2区画に分けて効率的に利用することが出来ます
  • アラウンドタイプは部屋を見渡しながら読書や作業が出来ます
https://www.covearth.co.jp/magazine/176223/

椅子は大切な身体を支える家具です。座り心地のいいものが最優先の条件になります。腰が疲れないものを選びましょう。また、ひじ掛けがある方が書斎用として重宝します。

椅子の様々な商品性能について説明しましょう。

  • 背もたれを角度調節できるリクライニングチェアはクッション性能や安定感も重視しよう
  • 座面が360度回転できるものを選ぼう
  • メッシュ仕上げのハイバックメッシュチェアは熱や湿気を逃し壮快な座り心地を感じれる
  • ヘッドレスト付きで頭の負担軽減も出来る
  • 腰の負担を和らげるランバーサポート付きもおすすめ
  • 肘掛け部にもクッション性のあるものを選びより安定感を得られる
  • 本革と天然木の組み合わせが落ち着いた雰囲気を醸し出すレーザーチェアを楽しもう
https://isu-oukoku.com/products/list.php?category_id=108&recommend=1

こだわりのデスクと椅子を探しましょう。

収納スペースの重要性

laptop and papers on table in office
書斎はスッキリが基本

理想の書斎の最も大切な要素が本棚です。以下の内部リンクを参考にしてください。👇👇👇

https://www.hanahata-kikaku.online/%e8%87%aa%e5%ae%85%e6%96%b0%e7%af%89%e4%b8%ad%e3%81%ae%e6%96%b9%e5%bf%85%e8%a6%8b%ef%bc%81%e3%81%8a%e3%81%97%e3%82%83%e3%82%8c%e3%81%aa%e6%9b%b8%e6%96%8e%e6%9c%ac%e6%a3%9a%e3%81%ae%e9%81%b8%e3%81%b3/

佐藤優さんと池上彰さんの対談「知的再武装ー60のヒント」に興味深い言葉がありましたので紹介します。

佐藤優 まず、本棚を買いましょう。ちゃんと本を入れる場所を確保すること。そのあとは、落ち着いて勉強できる場所を確保することです。

池上彰 書斎がある家庭はいいですけれど、ない人も多いので、そういうコーナーを利用する。部屋の三角の隅みたいなところでいい。一畳か二畳もあれば十分なので、そこに机を置くことです。女性だったら、キッチンの横にちょっとだけ自分で本を広げられるようなところを確保する。最低限ここが自分の居場所というのが一畳あれば、そこが書斎に変わります。

「知的再武装ー60のヒント」佐藤優・池上彰共著(文春新書、P70)文藝春秋刊


書斎では、書物や文房具などの収納が大切です。スッキリと片づいた空間は集中力を高め、作業効率を向上させることができます。棚や引き出しなど、十分な収納スペースを確保しましょう。

注意しなければいけないのは収納スペースを大きく取り過ぎて何でもかんでも荷物を収納してしまうことです。大切な荷物がどこにしまい込んだのか分からなくなってしまうと大変なことになってしまいます。

断捨離という考え方が流行っていますし、終活という考え方からも不要なものは買わない集めないようにすることが前提となります。大切な書斎は、自分の世界をつくることです。そのためには、自分の世界を破壊するような不要なものは持ち込まないことです。自分の蔵書、仕事関連の用具等限られたものだけを書斎では収納できるようにしておきましょう。

書斎の収納について具体例を見てみましょう。

  • デスクと同じデザインのキャスター付き脇机をプラスする
  • 広々とした天板に引き出しが一体型のデスクを利用
  • ディアウォール(木材の上と底に取り付けて強力なバネの力で天井と床をおさえる部品)を使ってラックを設置する
  • デスクの上に一段、シェルフ(前面に扉がないオープンな構造の収納)をつくる 等々
https://folk-media.com/3020827

照明設備の工夫


明るい照明は作業効率を向上させるだけでなく、目の疲れを軽減する役割も果たします。書斎には、間接照明やデスクライトなど、さまざまな照明設備を取り入れることをおすすめします。

さらに、調光機能のある照明を使用することで、作業の内容や気分に合わせて明るさを調整できます。照明の色合いには3種類あります。「電球色」「昼白色」「昼光色」の3種類です。

「電球色」のオレンジがかった光の色は、目にも優しく、気持ちをリラックスさせる効果があると言われます。一方、眠気を感じやすく、集中しづらいという側面もあります。

「昼光色」の青みがかった光の色は、脳を覚醒させる効果があると言われています。集中力が増す一方で、疲れ目や偏頭痛の原因になるなど、長時間の勉強には不向きな面もあると言われています。

「電球色」と「昼光色」の中間の位置として「昼白色」があります。「昼白色」は、メリットもデメリットもないと言われています。

https://otokonokakurega.com/learn/secret-base/6498/

最近では、光の明るさや色合いを調整できる「調光.調色機付き」の照明が一般標準化しています。

アクセントカラーの取り入れ方

実際のタイル壁のアクセントカラーの例

書斎のインテリアにアクセントカラーを取り入れることで、一気にオシャレさを演出することができます。例えば、壁や家具の一部を明るい色にするなど、自分の好きな色を取り入れてみましょう。アクセントカラーは、書斎の雰囲気を演出するだけでなく、気分をリフレッシュさせる効果もあります。

アクセントカラー(強調色)とは デザインにワンポイントで使うと効果的な要素のことを言います。 配色に変化を与えたり、配色を強調したり、部分的に強調したりするときに使います。配色にメリハリを与えるのが「アクセント」です。

アクセントカラーについて分かりやすく解説しているブログを見てみましょう。ポイントは次の3点です。 

1,アクセントカラーは小面積で使用する 大面積のベースカラーと小面積のアクセントカラー

2,アクセントカラーの選び方のポイント 

  • 全体の色と対照的な色相やトーンを使用
  • 明度差や彩度差があると更に効果的
  • 無彩色と組み合わせることも可能

3,アクセントカラーの実例

https://www.o-design2011.com/blog/2741/

色彩を考えながら書斎づくりをすると楽しみが増えますね。ポイントはチョットしたアクセントです。

まとめ
自分に合った理想の書斎をつくるためには、配置や家具の選び方、収納や照明にも注目しましょう。快適な空間が、より生産性と創造性を引き出してくれること間違いありません。日々の読書や作業をより快適に行うために、理想の書斎づくりを楽しく夢をもってすすめていきましょう。

「コンセプト」「利便性」「居心地」。この理想の書斎づくりのために三つのキーワードをいつも思い出しながら進めていけば必ず実現できます。そして実現した書斎で幾年月を重ねる。その幾年月の重なりに味わいが深まり愛着が増す。個性や魅力を存分に活かした書斎は、あなたの人生をより豊かで実りあるものにしていくのです。

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